古楽オペラ初生鑑賞! モンテヴェルディ:ウリッセの帰還(抜粋)
いやあ、幸せな気分で帰って参りました。
9/23のシュトラウベ先生公開セミナーで出会い、「ひと耳惚れ」したモンテヴェルディ倶楽部の皆さんの演奏会へ、またもやロングドライブで駆けつけました。

ええっと、プロの方、と紹介してよいのかセミプロの方、と紹介してよいのかどちらかわかりませんが、とにかくそういうレベルの集団です。モンテヴェルディのマドリガーレやオペラ、あるいは同時代の作品を中心に、原則1パート1人で歌い上げる、アマチュア合唱一般団員にとっては想像するだけでガクガクブルブルもの(いや、私は身の程知らずなので垂涎方向かもしれない…)のアンサンブルです。

相乗りで行くはずだった同じ団の方がおひとり都合が悪くなったのですが、古楽オペラの話で今日のイベントをコメントしておいたりゅさんにチケットを相乗りしていただき、何とか無駄券を出さずに観に行くことができました。
#という訳で結果としてプチオフ状態、しかも帰りはクルマも相乗りいただきました。
##おうちから遠くなる方向にお乗せしましたので、さてどんなレポートが出てくるか楽しみw

第1部:モンテヴェルディのマドリガーレ5曲
第2部:カリッシミ(モンテヴェルディの少し後の時代の人)のオラトリオ「イェフテ」 ←公開レッスンのまな板曲
第3部:モンテヴェルディのオペラ「ウリッセの帰還」(抜粋)

という贅沢な造り。かぶりつきに近い席で、イタリアルネサンス→バロックの辺りを骨までしゃぶって来た感じです。
曲によってメンバーを入れ替えながら、の演奏なのですが、私の耳がどうしても行くのがアルト。女声アルトの安達さんと男声アルトの福島さん(肩書きはテノールですが、アルトパートを歌われる時の美しさが身上かとは思います)の2本立て。それぞれの声に良さがあって、大変勉強になりました。海外物のCDで聴いた男声アルトのあの雰囲気が、日本でナマで聴ける。凄い感動です。
#一緒に行ったソプラノの方はソプラノの方々しか聴き分けてなかったようで…それぞれ興味のある方向に集中、な訳ですね。

今回はメイン曲の「ウリッセの帰還」に焦点を。
テーマはギリシア神話、トロイア戦争後、トロイアの守護神ポセイドンの妨害により20年もの間ギリシアに帰国できなかったウリッセ(オデュッセウス)と、彼の帰国を信じて待つ妻、王妃ペネーロペのお話です。ウリッセはもう死んだのだとペネーロペに求婚者が迫る中、アテナイの守護女神ミネルヴァ(アテナ)の助けで変装したウリッセが帰還し、信じることができない妻に確かにウリッセであることの証をしてハッピーエンド、というあらすじ(あらすぎ?)。
8人のメンバーでこなすため、あちこちの神様のシーンを削り、でもちゃんとお話が通るなかなか上手い編集でした。それでもウリッセ以外の男性はあれやこれやの早着替えで2役3役当たり前!お疲れさまでした。

演奏はチェンバロ、ポジティフオルガン、リュート(バロックギター持ち替え)、ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックヴァイオリンの完全なる古楽演奏。でもピッチは半音ほどは低くなかったので融通の利かない私でも安心して聴けました(自虐)。このリュートが実にいい音してるんですよ!弦が何本あるのかは数えきれませんでした。CDで聴いたモンテヴェルディの音が、ああ、こういう楽器の並びで作られていたんだ、とただただ感動です。

舞台はシンプルに王妃ペネーロペのための玉座のみ、衣装もシンプルなのですが、少年に変身していたミネルヴァが女神の姿になるシーン、ウリッセの老人への変装など、シンプルな布を使って実に効果的に示されていました。
そして、凄いのは3人の求婚者(うち1人は女声アルトのズボン役で)がウリッセの形見(?)の弓を引こうとして引けない!というシーン。3人が3人、「力を入れているけど引けませ〜ん」というのを声で、身体で表現しきっていて、奇麗に歌っている時とはまた違う楽しみ方ができました。その後の悔しがり方も3者3様で面白い!!
いや〜、やっぱり、生オペラっていいですねぇ(淀川風)。
もちろん、それぞれのアリアが皆素晴らしかったのは言うまでもありません。

今まで、古楽オペラってDVD買っても何となく観てなかった(おいおい)のですが、今日の演奏で俄然興味が湧きました。まずは最古の現存オペラ、モンテヴェルディの「オルフェオ」から観てみようかな。

<コンサート情報>
モンテヴェルディ倶楽部 第10回記念演奏会
2004年10月10日(日) 開場13時半 開演14時
ぱ・る・るホール@千葉
演奏曲
モンテヴェルディ C. Monteverdi(1567-1643):マドリガーレ集
「夜は未だ明けてはいなかった」Non si levav'ancor l'alba novella
「おぉ春よ」O primavera
「貴方の一瞥だけで」A un giro sol de' begl'occhi licenti
「もし愛神が狩りに出かけたなら」S'andasse Amor a caccia
「あぁ、つらい別れ」Ah, dolente partia

カリッシミ G. Carissimi(1605-1674):オラトリオ「イェフテ」 Oratorio<Jephte>

モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの帰還」<Il ritorno d'Ulisse in patria>抄(全9場)



クルマの中のBGMはこんな感じでした。やっぱり、同好の徒がともに乗っているとよいねぇ。

P.D.Q.バッハ:1712年(次アップします!と宣言)
モーツァルト:レクイエム(ヨッフム指揮の本当にミサとして挙げられたライブ録音)
J.S. バッハ:ロ短調ミサ曲(DVD)
ヴェルディ:「アイーダ」より凱旋行進曲(合唱団その1のゲネプロ録音…w)
J.S. バッハ:オルガン曲集(デュリュフレ演奏。ERATO50周年のオマケ)
16世紀パリのシャンソン集  クレマン・ジャヌカン:パリの物売り声 他
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by cantotanto | 2004-10-11 03:23 | オペラ
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