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「楽園にて」ではなくって…
玄人好みの中古「狩場」で探し物をした話は近日中にゆっくり書くとして(何せ、先々のための資料だし)、ダンナと待ち合わせをした後にふらりと通り抜けた普通の「塔」にて、『のだめ特集』コーナーに付随した『わかりやすい(&安い)クラシック入門モノ』エリアで、こんなモノを発見。

500円クラシック(9)フォーレ
オムニバス / / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

「レクイエム」から2曲、さらに「ラシーヌ」や「小ミサ」を入れてくれてるのは大変ありがたいのデスが…

クラシックモノを普段出し慣れていないレーベルだからか、「ついやってしまいがちな誤訳」を一発で発見。

11. レクイエム 作品48:楽園にて

"In Paradisum"は「楽園にて」ではありません。「楽園へ」です。
#英語で言うと"Into Paradise"ですね。

ちなみに「楽園にて(英語の"In Paradise")」を羅訳すると”In Paradiso"になるはずです。

ドイツ語でも前置詞"in"は似たような「格による意味の変化」をするので要注意デス。


フォーレクでは最初っから天国感に溢れた曲ではありますが、ソプラノがパートソロやってる辺りは(というか曲の最後までか)歌詞は「天使たちがあなたを(フォーレはこの単語を1回省略してますが)楽園へ導いて、受け入れて下さいますように」というお祈りの曲なので、

「天国でふわふわ浮かんでいる曲」

ではなくて、

「天国へふわふわ浮かんで行く曲」

のイメージなんじゃないかなぁ、と思っています。


同じ「インパラ」でもデュルフレの方はより上昇感が強い気がしますし、「上昇」といえばマーラーの「千人」第2部や「復活」第5楽章も通じるモノがあるのかなぁ、とも思います。






マーラーつながり、という訳ではないですが、同じ「塔」でこんなモノを見つけちゃいました。
こちらは即購入。

以前ベタ褒めしたフランスの凄腕アカペラグループ、accentusの”Transcription"に2が出ていました!
もともと合唱曲じゃないクラものを、彼らアレンジで聴かせるものシリーズ(ちなみに、1にはバーバーの”Agnus Dei"あたりも入っていますが)。
1ではマーラーの5番のアダージョが取り上げられていましたが、今度は「角笛」から1曲、「さすらう若人」からも1曲。マーラー、愛されてます。

今とりあえずPCで何曲かかけてますが、良いです。編曲も演奏も。
特にマーラーの「さすらう若人」の"Die zwei blauen Augen"、好きな歌曲なのですが、元の歌曲よりこの合唱、イイです。切なさ倍増、美しさ10倍(当社比)です。楽譜欲しいです、マジで。

このCD、聴きこめたら詳細ご紹介するかも。
2のリンクがまだないようなので、とりあえず1を載せておきます。

Accentus Transcriptions
/ Naive

えっ、1の方の感想?
買った記憶はあるのですが…ちゃんと聴いたっけ…ええっと…(積録の可能性高し)
by cantotanto | 2007-05-14 00:50 | 外国語曲のことばのこと
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