ドニゼッティ: ラ・ファヴォリータ
a0036057_05230.jpgパッケージに某評論家の「音質が不鮮明?映像がぼけている?そんなことでいちゃもんをつけるような輩に用はない、」なんていう開き直りがわざわざ印刷されていて、買うまでにかなり勇気が要った。
そもそも、NHKの国内版を買うことなんて、滅多にない。
じゃあ何で買ったのか、と言えば、この作品、他にDVDが見当たらないのですよ。
メゾソプラノのアリア集の楽譜を買えば、必ず入っている「O, Mio Fernando(私のフェルナンド)」、1度内輪の舞台で歌って気に入っていたので、通しで見てみたい、と思ったらこれしか見つからなかった次第。
CDにしても、お店でドニゼッティのオペラと言えば、「愛の妙薬」=60%、「ランメルモールのルチア」=30%、次点は「連隊の娘」ってな感じで、「ラ・ファヴォリータ」はなかなか見つからない。

しか~~し、ここで声を大にして言いたい。
これはメゾソプラノの最高傑作です。カルメンなんてめじゃないです。
ここまでヒーローに愛され、美人と誉められ、憎まれ、独白には秘めた秘密満載の美味しいメゾソプラノは他にないんじゃないか?
いや、カルメンもそうなんだけど、こっちは舞台が王宮のせいか、作曲家の時代のせいか、「これぞオペラ~~!」って感じ満載で、その主役にメゾが座っているわけ。

これがまた、主役級2人+父親達の演奏が皆素晴らしいんだ。
先述の第3幕の「O, Mio Fernando(私のフェルナンド)」、実はハ長調で「ミーーソーファミーーソファミーー」って能天気系メロディ(しかも低い)で始まるのですが…。いや、自分の曲理解は甘かった。このメロディで自らを呪っている歌詞がわかる、まさに熱演。
コッソットは決めのところでハイCとかHとか出しながら、五線譜より下側の音も充実してて凄い。見習いたい。これでこの時新人だったっていうんだから、更に驚き。

歌のお師匠さん曰く、「NHKのイタリアオペラシリーズは本当に名演奏ばかりだった」だそうなので、他の作品も追い追い見ていこうかなぁ。
他レーベルより価格設定高いのが玉に傷、ですな。

#実はこの記事を書くために、DVDの残りを見るだけのために1時間半のドライブをして来たcantotantoでした。やっぱり、うちで見るよりもクルマが気に入っている。

< DISK情報(DVD) >
ドニゼッティ:歌劇「ラ・ファヴォリータ」 KIBM 1019
/ キングレコード
スコア選択: ★★★★★

NHKの「伝説のイタリアオペラライヴ」シリーズ。映像は一応カラー、音もそんなに悪くない。なんと言ってもなかなかディスクが世に出ていない、貴重な「メゾソプラノのための名オペラ」。カルメンより上です。


伝説のイタリア・オペラ・ライヴ・シリーズ 
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「ラ・ファヴォリータ」全曲 Donizetti LA FAVORITA(1840)
あらすじ
アルフォンソ11世(バリトン):セスト・ブルスカンティーニ Sesto Bruscantini
レオノーラ(メゾソプラノ) :フィオレンツァ・コッソット Fiorenza Cossotto
フェルナンド(テノール) :アルフレード・クラウス Alfredo Kraus …他
指揮:オリヴィエロ・デ・ファブリツィース Oliviero de Fabritiis
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:日本プロ合唱団連合(合唱指揮:田中信昭)

録音:1971年9月13日、東京文化会館でのライヴ
*中身の映像はカラーです。
発売:2003年12月 NHKソフトウェア/KING RECORDS
180min リニアPCM(ステレオ) 日本語字幕入り(非表示不可)
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by cantotanto | 2004-07-19 00:53 | オペラ
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