例によって燃え尽きているcantotantoです。各方面へのコメントもしたいが書けてないという…不義理すみません。
一昨日、カ○レのブルックナーミサ3番の本番が無事に終わりました。お越しいただいた皆様、さらに差し入れなぞ下さった方々、そして手塚先生をはじめ一緒に音楽をつくってくださった皆様、お酒を飲みながら終わったー感を楽しんだ皆様にただただ感謝でございます。 最後の追い込み、前日のリハからABセンセイのツッコミどころが減ってしまいまして、当日の発声練習ではハーモニーを鳴らしてみたところで「いやー、イントネーション(注:ドイツ語では音程(ピッチ)を指す)が良い合唱団になりましたねぇ」といきなり褒め殺し。ちなみに本番終わってレセプションではABセンセイから合唱団員たちに握手をして回る、という珍しい光景も…。嬉しいですがあまりに普段ないことなので何のフラグだか心配になってしまいました。 とはいえそんな余裕綽々の仕上がりでは全然なく、前日ゲネ、当日ステリハとも「どうなることやら」状況が連発、温厚そうな指揮者の先生に「見てくれないなら僕ここにいなくてもいいよね(という文脈)」とマジで言わせてしまうのは…(滝汗) 控室のTVモニターで観ていた「大曲なのに前プロ」、リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」の本番はリヒャルトらしい奔放な節が心配をよそにうまく鳴っていました。ああ、オケの皆さんがこちらに必死になる(ならざるを得ない)のもわかるなぁ… #同じ心配はマーラー6番の前にやるプーランクについても言えるのでした。あ、その次も似たパターンか。 いやぁ、モニターのスピーカーじゃ音が割れ割れだったので(私の音量設定がデカすぎたのもあるのですが)、これは客席で聴いてみたかったなぁ…。後日の録音CDの出来までじっと待ちます。 で、いよいよ「センセイが最初からメイン曲に決めていた」ブルックナーのミサ3番。 テンポは決して遅くないのですが、時間がゆっくり流れます。オーチャードは音が良く飛ぶので、ステージ前の方の音はあまり強く聞こえません。ああ、ソリスト(お名前が小小小大(←客席から見た並び)、大きさもそうだったのでちと面白く)の声をもっとよく聴きたい、ヴァイオリンとヴィオラのソロを聴きたい…というあたりのバランスは録音を聴かないとわからないなぁ。ステリハのバランスは良かったのでおそらく大丈夫かとは思いますが。 オケがぶんっと鳴ってから消え、合唱だけがアカペラで放り出されるところも、あまり不安なく戻れるのはありがたいことです(いや、本番若干怪しかった気もしますが)。これはメンデルスゾーンの「讃歌」をやってた頃よりも安定感増したような気がします。 またこういう所にブルックナーがオルガン弾きらしいいい音を書くのですよ。 で、自分たちの出来はさておき(置いちゃダメなんだけど)今回の演奏の白眉は、一番最後。 最後のアカペラの"dona nobis pacem."が終わり、オーボエの下降音とともに曲が消えるように終わる。 手塚先生、そっと手を降ろす。 まだ、誰も、拍手をしない。 先生がふっと息を入れて手を上げるまで、客席の誰も拍手ひとつ、いや咳払いひとつしないで静寂が場を支配しました。 ヒトが千人以上いる空間に、無音。 これ、凄いことです。 たぶん客席の半分以上の方が「本当にここが曲の終わりかどうか」わからなかったのだと思いますが、演奏者側が作った「祈り」の空気(だといいな)を、誰も無神経に破らなかったことは凄いなーと、今でも思います。 本当に我々、いいお客さまに恵まれました(涙)。 終演後美味しくお酒を飲みまくって帰ってダンナに呆れられたとさ、でした。 先生から「次」のお話は出なかったようですが、本当はこの団で1番にやりたかったのはブラームスのドイツレクイエムだった、ということで是非再臨願いたいところです。オルガンのあるハコで。 ここで自分レポートにワタクシ事の言い訳を入れるのは反則かもしれませんが、今回の直前追い込みは実はつらかったのです。1月ほど前に飲んでるクスリが替わりまして、なんつーかダウナー系なのですよ(最初は起きられなくて眠り続ける罠にハマった…それ飲む前に言ってください>主治医)。 まず集合時間に合わせて家を出て目的地に着くのがうまく行くかどうか、着いてみないとわからない。シャキシャキ動いていた時期の感覚で「充分余裕を持った着時間」で検索しておくと、余裕がすぐビハインドになってしまったりするのですよねぇ。ちゃんと「本当に本当の余裕を持った時間」で動いておかないと、社会人としてモンダイだなぁと反省です…。ゲネに遅れて皆様に申し訳なく思っております。 さらにそのクスリの影響かどうかわかりませんが、ここ半月くらい、今までなら勢いで歌っていたところでやたら自分の声(と周りの声)が冷静に聞こえてしまいビビりながら本番を歌っておりました(聴けるようになったこと自体は良いことなのでしょうが)。で、本番の情報量が多い所で指揮に食いついていると、ときどき情報処理能力が付いていかない感じで突発的に自分の出番を落ちるんですよね。これは困りました。とりあえず声を出している時に意識が飛ばないように一生懸命譜面にも目を配りながら(残っちゃう方が犯罪ですから)なんとか迷惑にならない範囲でやれたんじゃないかと…(汗) あー、何とか歌い手としてのクオリティを落とさず(もともと高いわけではありませんが(爆))にこなせるように慣れたいものです。今後についてはこれがちと不安。
by cantotanto
| 2009-12-01 23:58
| 本番でうたうこと
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