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或るミュージシャンの訃報
前に住んでいた街でご近所だった中南米料理屋さんのオーナーの訃報を、当時の常連仲間さんから伝え聞き、昨晩お通夜に行って参りました。

オーナーさんはただの料理店主ではなく、
・若い頃ダンサーからミュージシャンに転向し
・ラテン音楽のパーカッショニストとしてガンガン活躍され
・後に音楽活動の傍らライブスペースを兼ねたラテンな料理屋をオープンし
・後進ミュージシャンのライブの場を提供しつつ自らも叩いちゃったり
・サルサの踊り場を夜中まで提供したり(ダンナがお世話になりました)
・オトナにも子供達にもパーカッション教室を開いて教えたり
というとても精力的な活動をされている方でした。
あとべたべたの愛犬家でしたねぇ。お店の看板犬(元は迷い犬)を賢く躾けていました。

美味しい料理といい音で、とても楽しませていただいた方です。
引っ越してからは足が遠のき、数えるほどしか訪ねてませんでしたが、いつも温かく迎えてくれるお店でした。

ダンナの試験が一段落した所で久しぶりに行きたいね、と話をしていた矢先の、突然の訃報。
そういえばいつかパーカッション教わりたい(試験に受かったら、と思っていたそうです)なんて話もしていました。
習いたい時に師匠はなし…という感じでしょうか。

斎場の受付横には愛用の楽器や小物がいくつか置かれていましたが、ごく普通の仏教式のお通夜でのお別れで、ああこの方は日本人だったんだ、と不思議な思いをおぼえました。
オーナーのご冥福をお祈りします。いい音に囲まれていらっしゃいますように。
by cantotanto | 2010-11-09 12:52 | その他音楽全般
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