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即席アンサンブルの楽しみ~ Ecco mormorar l'onde
週末のグレゴリオの家でのシュトラウベ先生ワークショップは、それはそれは幸せなものでした。
付いて行くので一生懸命だった一年半前と違って、自分なりにあれこれ考えながら素直に先生の指示を聞くことができ、収穫は多かったと思います。
週明けの俗世間がちょっとばたばたしてるもんで、余計にうた三昧週末への憧れが募ります。

さて、編集作業が済んだものからレポートしますと、「短いファイルの切り出しは短時間で済む」ことから、最終日昼休みの「即席アンサンブルEcco」の最後の通しファイル切り出し→関係者への通知をさくっと済ませてしまいました。

合唱団その2がらみのアンサンブルメンバーから(以下、どこかでのハンドル)ONIさんとひるまんさん(S1) 、メガさん(S2) 、cantotanto(A) 、りゅさん(T)の5名。更にか~のさん(S2)、彼女と同じ合唱団のYさん(A)、そしてバスを探すスカウトに乗ってくださったAさん(B)の計8名。
女声2人ずつ、男声1人ずつなのでバランスはいいですね。
ちなみに元のアンサンブルメンバーは今回のお題は「楽譜配られただけで合わせたことない」状態、参入いただいたお3方は「Ecco知ってる~」という経験者でございます。

そしてお題はモンテヴェルディのマドリガーレ第2巻(1590)から、Ecco mormorar l'onde(波はささやき)。「ご覧、波がささやいて、」というささやき、「枝が震えてる」というトレモロっぽい速いパッセージで始まります。この後も、SとA、2種3羽の小鳥が鳴いたり、東の空が明るくなって来たり、そよ風が吹いてきたりする歌詞がそのまま音楽で表される、非常に叙情的な曲です。

…って、今だから書けるのであって、限られた時間で合わせるためにはとにかく必死でそこまでは味わえなかったんですけどね。

あまりに楽譜が低いので、半音だけ上げて歌いました。お陰で女声は結構輝かしい感じの響きになったかな。実は録音を何度も聴き返しながら、「おっ、ここ美しいじゃん」というところを楽しみ、「自分、ここ外してるよorz」というところをひっそりと反省しております。てっぺんと一番下がしっかり出来上がっているので(楽譜をリアルタイム半音変換しながらでも)かなり歌いやすかったのですが、お陰でcantotantoが好き放題やってしまっており、同パートのYさんにはご迷惑かけちゃったな、とこれまた反省でございます。
#はまったところは非常に気持ちよさそう、自信なさげなところはいかにも自信なさそうな感じが自分の声でよくわかりました。いずれにしてももうちょっとさりげなくおさめられないもんか。まぁ前者はアンサンブルの規模によってはあり、なのでしょうが。

うちに帰ってから、改めて(というか初めて)お手本演奏を聴いてみました。

Monteverdi: Madrigali
Alan Ewing Claudio Monteverdi Anthony Rooley The Consort of Musicke Tom Finucane Evelyn Tubb Andrew / Virgin

こちらはテンポ(我々3'10に対し、トラック長さ4'00)もしっとり、静かな夜明けでした。そう、曲の中盤で東の空が白むんだから、必ずしもテンポと勢いでパンパカパーンな演奏にする必要はなかったのですね。イギリス人の侘びさびを感じさせる名演奏だと、勝手に思っております。
この曲はDisk2(第2巻)の14トラック目、です。
派手なのも好きですけどね。

そうそう、久しぶりにモンテヴェルディのマドリガーレ集を流して聴いてみたら、ドイツ人のシャイン(そう、シャイン会で「イスラエルの泉」を歌ってる、その作曲者)がイタリアに留学してモンテヴェルディの影響をたっぷり受けた、というお話も改めて納得しました。
なぁるほど。
by cantotanto | 2006-01-11 23:54 | 独唱&重唱曲
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