プーランク:人間の顔
いやぁ、久々に入手しました。大人の雰囲気のプーランクの無伴奏合唱曲集。
パートソロになると、アルトも、バスも、ソプラノも、たぶんテナーも(失礼)、「適度な(ここ重要)大人の色気」がにじみ出た音色で嬉しい。プーランク独特の変な和音も、程よい透明感で気持ちいい。ディスク裏の「24bits/96khz」の表記に魅かれて「音の良い新録音なら聞いてみるか~」程度の気持ちでかごに入れたので、こいつはめっけもん。
ノーツ内の写真を見ると皆結構若いのね。20代後半~30代がほとんどじゃないかなぁ。昔学生合唱団でこの曲歌った時は特に女声がぴよぴよ可愛い声だったし、逆に日本の社会人合唱団は往々としておば(あ)さま、おじ(い)さまの声がいっぱい入るので、こういう録音は実は貴重なのかもしれない。
しかし顔つきはフランス人のはずなのに、合唱団の集合写真ってどこも雰囲気が変わらなく見えるのは気のせいかしらん(買った人必見)。このおにーちゃん、絶対テナーだろうなぁ、とかわかっちゃう。なぜだ??

全体に録音レベル(音量)は低めなのだけど、タイトルの「人間の顔」終曲ラストのソプラノの「Ah----!」というハイEが凄い迫力。恐らくここが割れないようにレベルを抑えたのでしょう。私のスピーカーはバリバリ言っちゃうのですが(涙)。
この曲は第2次世界大戦中、ナチス占領下のフランスで書かれたもので、終曲は「自由」へのラブコールなのですが、その感極まった魂の叫びこそがこのハイEなのです。そう思うと、おとなしいファルセット気味の声でかぶせたり、オペラ歌手のような張り上げ方が結構ある中、この録音のは申し分なしです。うんうん。

でもこのディスクで一番好きなのはその1つ前の曲冒頭でアルトのパートソロが「La menace sous le ciel rouge ~」と怪しいメロディで入るところ。アルトの声の色気と、躍動感がたまりません。ちなみにこの部分、「真っ赤な空の下、恐怖が降ってくる云々(うろ覚え)」という、空襲の歌です。


< DISK情報(CD) >
Poulenc: Figure Humaine; 7 Chansons; Un Soir de Neige
Paul-Alexandre Dubois Francis Poulenc Violaine Lucas Jean-Francois Chiama / Naive
スコア選択: ★★★★★

フランスの新しい合唱団、ACCENTUS。一気にファンになりました。「人間の顔」のラストのハイEは凄いのひとこと。名演奏です。

POULENC(1899-1963):figure humaine  amazonレビュー(英語)
CHOEUR DE CHAMBRE ACCENTUS(合唱)
LAURENCE EQUILBEY(指揮)
2000 & 2001
NAIVE 24bits/96khz
入っている曲  SEPT CHANSONS, FP 81  7つのシャンソン
          FIGURE HUMAINE, FP 120 人間の顔
          UN SOIR DE NEIGE, FP 126 ある雪の夕暮れ
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by cantotanto | 2004-07-14 13:09 | 合唱曲
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