人気ブログランキング | 話題のタグを見る
リン・レンによるモーツァルトの輪唱「あべまりあ」K554
カ○レ練習には間に合えそうにない(←開始時間ではなく終了時間に)金曜日。
#先週だったら金曜日に東京出張で夕方解放だったのにぃ…タイミングが悪い。

うちのPC内の”Program Files"のフォルダに埋もれいてた「鏡音リン・レン」姉弟と久々に遊んでみました。

お題は地元団で練習の合間にちょこちょこと返しているモーツァルトのK544、Ave Maria、24小節(6小節毎に次のパートが加わる4声)の小さな小さな輪唱曲です。
歌詞は"Ave Maria"のみ、コードもF-DurとC7(たまに第9音のD付き)の割と単純な繰り返し、そして何より輪唱(コピペでラクラク♪)、ってことで、ニンゲンだといまひとつ決まらないハモりを機械にやらせてみました。

入りのフレーズと似て非なるフレーズが1拍ずつズレながら畳み掛ける構成になっていて、ニンゲンは全員で相当緊張感を保たないと、どろどろのピッチで何歌ってるかわからなくなるという恐ろしい曲です。

1段目冒頭          C~BGF~G~
2段目冒頭(1小節遅れ) C~BGE~F
3段目冒頭(半小節遅れ) C~AFE~
4段目冒頭(半小節早く) C~AFE~F~

24節分の音を叩き込む: あっという間
歌詞を打ち込む:リンレンは[v]の音を出せないので泣く泣く「あべまりあ」に。
語尾の子音を苦労して処理する必要がないのがありがたい曲なこって。
この時点でコブシとポルタメントがあちこち効いたボカロ節、も、調教に凝りだすとキリがないことを知っているので、フレーズの切れ目をちょっと開けておくくらいでまぁそのまま行ってみる。

ここでコピペ&6小節ずらして鳴らしてみても…やっぱり第3音は浮いて聴こえるし導音が低いせいで進行に緊張感がなくて気持ち悪いところが少々(いや、自分の声はそこまで聞き分けられないのですが…)。

そこで、せっかく「単純な和音進行の24小節の輪唱」なので一旦増やした3人を消去し、純正律を目指すべく

主音→±0
第3音(Dur)→-13.7セント
第5音→+2.0セント
第7音→+17.6セント
第9音→+3.9セント

になるように電卓を叩き(ボーカロイドはセント単位でのピッチベンドではないので…)、
「大体こんなもんかなぁ」な辺りにきっちり音程を微調整してみました。

注目すべきは第7音の高さ。第3音の下げ幅よりもこっちがこんなにデカいんですねぇ。

これをコピペして6小節ずつずらして重ねたら、あら、無調教のボカロ節でも結構いいハモりするではないですか!
先述の第7音もきっちり決まり、CとBのぶつかりが気持ちいい。ふむふむ。

せっかくなので、リン(女声)→レン(男声)→リン→レンの順番で入ってもらい、立ち位置も左右に振ってみたらなかなか面白いものができました。
1人1人の歌い方はちょっと乱暴な節回しなのですが、きっちりハモるので音感の良い(でも歌い方の荒い)子供ソリストたちを聴いているような気も少しします。モーツァルトさんが書いたのはこういう音遊びな感じだったんじゃないか、とまで思えます(思いすぎ?)。
とりあえず音取りイメージトレーニングに使ってみます。

…が、あくまでも無調教なので恥ずかしくてweb上に放流はできませぬ。すみません。

もう1曲、やたらテンポが速いアレルヤK553でも遊んでみようかしらん。
by cantotanto | 2009-02-14 00:41 | 合唱曲
<< 自分では分析できないもので…。 【カ○レの方も】やっちまったよ... >>