そう、CMで今やってるアレ。
初回は990円で売って、次の号から倍額だったりするアレ。 某デアゴ社のコレクションシリーズに 「名作オペラシリーズ DVDオペラ・コレクション」 が登場、現在第1号の「カルメン」が出ています! 昔毎週1000円のパーツを100号まで買い続け、結局帆船を完成させることがなかった →そして引越し時に泣く泣く全部捨てた 過去を持つ私としては、隔週刊1990円で65号まで予定、というコンセプトにはビビりません。 #そもそも組み立て系と違って、歯抜けで集めても作品の破綻がないのがDVDシリーズのいいところ♪ 現在10号までは作品名公表、7号まではキャストと画像が出てます。あと16作品ほどはタイトルとともに舞台の画像が出ている(一部「日本未発売DVD」のマーク入り)から気合で調べればいつの収録でいくらで既売盤があるかわかりそうです。 ちなみに今回の「カルメン」は こんな感じで「出品者から2900円ほど、「犬」で出てるのも4000円近いですねぇ。 もともと日本語字幕付きDVDは高いのであまり持っていないのですが、明らかに日本語字幕版同士で在庫がカブらなければ、これは定期購読もありか、と思ってます。 ダブリが怖いor観たい作品が偏ってる方は、私の感想を待ってから買う、でもいいかもしれませんね(って、そんなにマメにアップするとも思えない(苦笑)) 今回、青島広志監修はダテではありませんで、 ・往年の大御所をちょくちょくフィーチャー(これは営業上の都合でしょうが) ・そうすると、自然と「ちょっと古い」映像が多くなる。←オペラ界では悪くない。なぜなら… ・そうすると、自然と「演出で奇をてらい過ぎてないオーソドックスな舞台」が多くてわかりやすい ・字幕が「日本語+原語(仏)」←うたう人に優しい仕様。ただし音声は2chのみ。 ・…と思ったら字幕と音声は原盤の仕様に準拠、ってことなので毎回原語表示はないかもしれませんね(苦笑) ・冊子の「作品紹介」が実際の歌手の写真も活かしててわかりやすい。 ・キャストのプロフィールもやたら詳しい ・そして…19世紀ならでは。初演時の「カルメン」役の衣装写真なんて…今残ってたんですねぇ、というマニアック度。 ・最終ページにシリーズ連載になってる「世界のオペラハウス」も楽しそうだ とりあえず、手元で1978年クライバー盤がダブっていない方は、騙されたと思って990円の第1巻を観てみてもいいかも。次の椿姫に1990円を払うかは別としまして。 ▲
by cantotanto
| 2009-09-05 01:29
| オペラ
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by cantotanto
| 2008-04-04 23:12
| オペラ
台風マジ接近を、昨晩からのどの粘膜で感じていたcantotantoです。
#ただ単に夏風邪引きかけ、な気もしますが…。久々の喘息気味は、低気圧のせいです。きっと。 閑話休題。いろんな方の日記から、ショッキングなニュースを知りました。 Excite エキサイト : 社会ニュース <パバロッティさん死去>甘く明るい声で聴衆を魅了 パヴァ様…・゚・(つД`)・゚・ いつしか「3大テノール」とまとめ売りされる企画(今考えてもバブリーなイベントsでしたが…)もなくなり、それぞれが静かに活動をされていくのだろうなぁとぼんやり思っていた中、あまりに突然の訃報にびっくりしました。 一般向けニュースの「甘く明るい声」というよりは、「カッコいいテノールの歌い方」のイメージの強いお方、でした。 #wikiで改めて調べると、これは彼がレパートリーを広げた後の印象なのかもしれませんね。すでに逝去のニュース内容が盛り込まれていてびっくりしました。 トリノオリンピック開会式でのNessun dorma(…あ、荒川静香の金メダルのサインだったのか…って馬券じゃあるまいし…)熱唱が昨年の出来事だったことを考えると、まだまだ歌える方(そりゃ、全盛期には敵いませんが)だったろうに。残念です。 ご冥福をお祈りします。 手持ちCD/DVDからパヴァ様出演のものを…と思ったのですが、探すのがなかなか大変そう(をい)。 手持ちディスクライブラリーの検索性を上げてみたいのですが、一朝一夕でできることではなさそうです。こちらにも溜息。 ▲
by cantotanto
| 2007-09-06 18:24
| オペラ
今回のカペレのコンサート、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕では、「詞を作り、練り上げる」過程が描かれます。
朝、ザックスさんちで目覚めたヴァルターが「不思議な夢を見た」と話した所から、ハンス・ザックス先生の作詞教室開始です。 まずは「AAB」の形の「バール」形式の詩を、構成を説明しながら1つ作らせます。 夢の内容、まずは朝の歌です。 ↓ メロディはセンスの良さが出てるので合格、詞の形式のおかしいところを指摘します。 ↓ 更に夢の続きを、もうひとつの「バール」として作らせます。今度は夕方から夜の歌。 ここまでの2本は、ザックス先生が歌詞を書き取って下さいました。 ↓ 「もう1本作れ」と言われましたが、アイディアが出ないので先にお着替えタイム。 ↓ 肝心の歌詞の書き取りは、何やかんやのうちにライバル、ベックメッサー氏に持って行かれてしまいました…が、ヴァルター本人は覚えてるから無問題。 ↓ 結果として3つめのバールを、愛しのエーファちゃんの目の前でご披露できました。 3つ目は「五体満足なバールで、マイスターの作品に値する」とお墨付きをもらいました。 ザックス先生流、「いいから3本作れ」が実を結ぶのはこの後です。 ヴァルターがマイスター(単複同形名詞デスよ)と民衆の前で歌う歌(当選歌)は、「ザックス先生が書き取った紙」と同じ文句で始め、改め役のマイスターが感動のあまり思わず紙を落とす(とト書きに書いてあるw)辺りから新作になります(!)。今朝作った3本のバールから題材を巧みに組み合わせ、先生に「足りない」と言われた韻や指摘されてない頭韻なぞもきれいに付けて、より洗練されたバールに仕立て直されています。節の長さも変え、旋律も付け足した形なのですが、合唱が絡む当選歌を先によく聴いていると、最初の歌が物足りなく聞こえるの何のって…(苦笑)。 ちなみにAAの各節は「朝」「夕べ」の対比になっており、それぞれの最後には、作中すでに出ている素材が付け足されている模様です。 「楽園のエーファ(=エデンの園のエヴァ)」:第2幕でザックスさんが駆け落ち&セレナード阻止のために歌った歌 「パルナッソスのミューズ」:第1幕でさらっと触れられていたみたいだけどちょっと自信なし(少なくともDVDの字幕では見たのですが…)。パルナッソスの、とまでは言ってませんよ。 さて、一方、正当な歌合戦出場者であるベックメッサー氏は、ザックスさん手書きメモを即席で何とか暗記し(たつもりになっ)て、自分なりの旋律を付けて舞台へ。これがドイツ語としてさっぱり、な変~な詞なので民衆からも、マイスターからも嘲笑を受けることになります。(翻訳するとどんな意味かは当日の字幕をお楽しみに、で。) ベックメッサーは、いかにも権威に弱い小物らしく、「ちっとも意味がわからないが、ザックス作(本当は違うけど、そう信じている)なら名作に違いない」と勝手に思い込み、ザックスが書き取った1本目の「バール」を、全くそのまま、何もいじらずに、ガンガン読み間違えています。 最初の節が、こんな感じ。 メモ:Morgenlich leuchtend im rosigem Schein, Beck:Morgen ich leuchte in rosigem Schein, メモ:von Blüt und Duft Beck:von Blut und Duft メモ:geschwellt die Luft, Beck:geht schenell die Luft; メモ:voll aller Wonnen Beck:wohl bald gewonnen, メモ:nie ersonnen, Beck:wie zerronnen; メモ:ein Garten lud mich ein,(ここまで当選歌も同じ) Beck:im Garten lud ich ein メモ:Gast ihm zu sein. Beck:garstig und fein. いやぁ、微妙にひどい。意味はとんでもなくひどくなるのですが。 語尾・語頭の子音やウムラウトの有無や弱い前置詞やら接続詞がおろそかになる、その結果単語の切れ目も不明瞭になる、という症状かと思うのですが、それにしても間違えすぎです。 ザックスさんが書いていたのはドイツの古い(かつ、読めないことで悪名高い)「花文字」だったのかもしれませんが、それにしても読めてませんね。 合唱団の中では「ハンス・ザックスさん悪筆説」も一部流れました。すんごい悪筆か、流麗な草書風か…どちらかわかりませんが、「紙に書かれたものが一人歩きして物語のキーに」というパターンはオペラの王道通り(そう、第2幕の「衣装入れ替わりネタ」と同じくらい)ですので、安心してお楽しみくださいませ。 若い2人がめでたしめでたしで、その上でハンス・ザックスさんがいかに讃えられるか、最後までお楽しみに♪ ▲
by cantotanto
| 2007-06-23 03:38
| オペラ
本当はやすおんの感想も新鮮なうちに書かなきゃいけないけれども、カペレの本番のお客様にコンサートガイドを書かなきゃ(いつも直前だなぁ)、と先にこっちの話題を持って来ちゃうcantotantoです。
#やすおん&シャイン会の皆さま、すみませんです。 以前ご案内しました通り、ワーグナー(ドイツ語ではヴァーグナー、か。)唯一の喜劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は 第1幕:ヨハネ祭前日(6月23日)の礼拝→マイスターの歌昇格試験 第2幕:ヨハネ祭前夜のてんやわんや騒ぎ 第3幕:ヨハネ祭当日(6月24日)の朝→歌合戦のお祭り という構成になっておりまして、6/24のコンサートで第3幕だけ演奏する、というのは設定上非常に正しくなっております。(全部演ると6時間コースですし(汗)) #あまりに有名&かっこいいので、最初の序曲と、第1幕冒頭の礼拝でのコラールは演っちゃうんですけどね。 今回の演奏会、合唱が下がってソリストだけで独り言言ったり喧嘩したりお説教したりのシーンがたっぷり1時間はあるのですが、大意の字幕が付くことになりましたのでそこは多くを語らず(って次記事で絶対語っちゃうのですが)、そこに至る第1幕と第2幕の設定だけ先にご案内しておきます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 事件は、実は第1幕前日の6月22日に起きています(語られてるだけ)。 年かさの金細工職人の親方(マイスター)で、マイスターとしてもマイスタージンガー(マイスターの歌い手)としても大御所と認められているお金持ちのポークナーの所に、「貴族の家を継ぐより歌の道を志すぞ」と故郷を飛び出してきた若い騎士ヴァルターが訪ねて来ます。実は彼が勉強していたのは「市民の歌」であるマイスターゲザングではなく、もっと昔の、宮廷のために歌われたミンネザング。しかも城の図書室で書物を読んで勉強していた、というズレ方です。強引な例えをすると、「和歌はいっぱい勉強したから韻は踏めます、あとはノリで何とかします」と言ってラップを習いに来る感じか…。 #いや、習うんならいいんだけどこのまんま抜き打ちテスト受けるんだから凄い。 で、この時、すでにポークナーの1人娘エーファと、騎士ヴァルターは互いに一目ぼれをしているのですね。 という訳で、第1幕冒頭のコラール、オルガンと合唱が賛美歌を歌っている合間合間に弦のソロの色っぽい「愛のモチーフ」が流れていまして、ト書きによると、礼拝堂の席に座っているエーファと壁際に立ってるヴァルターが互いにちらちらと目配せをしております。賛美歌歌いながら…をい! もう、この2人をくっつけなくって何がオペラだ、と。 #って素直にくっついちゃったら6時間の作品にならないのですが。 で、第1幕のあらすぎ(=あらすぎるあらすじ)。 お金持ちのポークナーさんには跡取り息子がなく、「今年のヨハネ祭の歌合戦で優勝したマイスターに財産一切と一人娘のエーファをあげる」と決まっておりました(金細工の腕は関係ないのかと小一時間…)。 それを知って、「歌合戦に出られるのはマイスター」→「じゃあマイスターになるには」→「マイスターと認められるためには歌(+作詞作曲)の腕前の規則をいっぱい覚えて、階級を徐々に踏んで…」と靴屋のザックスさんちの徒弟、ダーヴィッドにいろいろ教えてもらうヴァルター。ポークナーの『このしっかりした若者が婿さんになってくれれば娘のためにもありがたいんだけど…(金細工の腕は…ry)』の思惑から推薦されて、礼拝後のマイスターによる歌の昇格試験を受けさせてもらえることになりました。 が、付け焼刃の規則も何のその、若さに任せてかっこいい歌を歌い散らかすヴァルターさんは、判定役を買って出た書記のベックメッサーさん(設定はキモい独身オヤジ、エーファちゃんのストーカー、根性捻じ曲がり、デス)にケチョンケチョンにダメ出しされ、不合格となってしまいました。 ちなみに、この前の段階、マイスター会議の冒頭で、「明日の歌合戦本番はマイスターだけで判定しないで、お祭りの場で民衆にも聴かせよう」「エーファは優勝者以外と結婚できないけど、結婚するかどうかはエーファに選ばせよう」という、従来の規則と権威が大好きなベックメッサーさんとしては面倒くさいことも決められています[伏線]。 続いて、第2幕のあらすぎ。 付き合ってる若い彼、ダーヴィッドから試験結果を聞きだしたポークナーさんちの小間使い(おばちゃん)マクダレーネ。早速エーファお嬢様に結果を伝えます。一同がっくし。マグダレーネに理由もわからず冷たくされて、ダーヴィッドもがっくしです。 歌の名手で知恵者で知られる靴屋のハンス・ザックス(実在した人物デス)さんは、思うところあって店の中じゃなくって玄関先(ポークナーさんちはお向かいさん)で夕涼みしながら靴作ってます。ちなみに彼、妻子を亡くして男やもめ、その気になればご近所で小さな頃から見守っていたエーファ嬢に求婚権ありですが、今日試験で歌った若者ヴァルターの「何か、若いってかっこいいじゃん」的なセンスの良さに、彼を立てる手がないか、とも迷います(第3幕まで引きずります)。 そこへ現れるお向かいのエーファ嬢。ヴァルターに歌合戦の参加資格がないなら、キモオサのベックメッサー氏よりも、ザックスさんに勝ってもらいたいなぁ、とカマを掛けに来ます。 ここからがドタバタ。キモオサベックメッサーがエーファの窓辺へセレナードを歌いに来る(…キモい人がやるとキモいアピールタイム)ということで、エーファ嬢は衣装を小間使いマグダレーネと交換して、彼女を自分の寝室の窓に立たせます。で、エーファ嬢の元にはヴァルターが来て、「試験がダメだったから、後は駆け落ちしかない」という結論にほぼ達したところ(ここで夜10時)で、ベックメッサー氏登場。セレナーデ(というか、明日の歌合戦で使うつもりの求愛歌)を歌いたいのですが、お向かいのザックスさん(一部始終を聞いていた)が大声で歌ってみたり、今日の試験の審判のあてつけとばかり歌のまずいところでガンガン靴(これ、ベックメッサーが明日のために依頼してた靴)底をハンマーで叩いてダメ出ししたりで皆を邪魔しまくり。駆け落ち組も膠着状態です。 そこで、「窓辺に立つ自分の彼女に誰かが求愛歌を歌っている」と気づいたダーヴィッドが「何だこの野郎!」と襲い掛かって、気がつきゃ町中大喧嘩。ストーカーおじさんは服しか見てないけど、彼氏はちゃんと中身を見てるんですねぇ。 喧騒の中、ザックスさんはヴァルターを自分の家にかくまい、エーファは自分の家に引き戻されて夜11時。哀れベックメッサーさんはボッコボコにされた状態で翌朝を迎え、ヴァルターはザックスさんちでゆっくり眠っていい夢を見られる訳です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ あんまり荒くなくなっちゃったのですが、まぁこんな感じです。 これから、いかに ・知恵者ザックスはヴァルターに歌合戦出場権を得させようと苦心し、 ・ヴァルターは短時間でマイスターの新しい歌を練り上げ、 ・ベックメッサーは根性の捻じ曲がり加減を遺憾なく発揮し、 ・ダーヴィッドは出世し、 ・女性陣は、ん~、何か、結局幸せそうで、 ・民衆@合唱団 がお祭りでどんちゃんがやがややる かは本番(の字幕)をお楽しみにしてください。 …って長文ですねぇ。本当に。 読んで頂けたらありがとうございました。 ▲
by cantotanto
| 2007-06-23 03:10
| オペラ
徐々に記事にも出してきているワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」情報、ドイツ人になりきるために(?)合唱の出番のない所も無理のない範囲で少しずつお勉強中です。
楽譜:PetersのNr.3408のヴォーカルスコア 結局、演奏しない1幕コラール後~2幕終わりまでをばっさり切り取って2冊に分けちゃいました。勉強用に3幕は全部残してあります。 この出版社には良くあることですが、オケ練習に必須の練習番号も小節番号も一切ないので、事務局からいただいたページ&段組との対照表を見て全部書き込む必要があったという恐ろしいシロモノ。それにしても3幕頭からのカウントで小節数が2900を超えるって、尋常じゃない長さデスわ… 対訳本: ![]() 高辻 知義 / / 音楽之友社 合唱歌詞についてはスタッフのKさんからありがた~い対訳が配られているのですが、ハンス・ザックスさんのお説教(と呼ぶべき一人歌いの長さ…)まで書き込みするためには対訳本が必要となりまして…。 ちゃんと独日並べて表記しているので、意味を考えながら楽譜に書き込みするにはちょうどいい「教科書」デス。 今、 合唱がからむ部分のソリスト&マイスタージンガーの書き込みを終えたので、3幕第1場から対訳を楽譜に書き取ってるんですが…長い!ハンス・ザックスさん歌いすぎ! #でも、I守センセイはオケの方々にこのソリストの「対話」の理解を求められているのですよね…お疲れ様です。スコアとこの本首っ引き、が要求されるのでしょうか…? お手本DVD: ![]() ルートヴィヒ(レオポルト) / / ニホンモニター・ドリームライフ DLVC-8028 239分 古い録音(1971年@ハンブルク)で音声はモノラル、ジャケット写真は白黒なのですが、どうしてどうして、いいディスクです。 中身の映像はちゃんとカラーで(私の手持ちでは唯一の)日本語字幕付き。舞台ではなくドラマ仕立てで、人の動きもト書きに忠実。衣装とか、かなり本格派です。 ヴァルターがへの字口がちなのと、ダーヴィッドが(徒弟のくせに)結構メタボ君なのが若干玉の瑕ですが、すんなり物語の世界に入れる出来だと思いますよ。 ハンス・ザックス: Giorgio Tozzi ベックメッサー: Toni Blankenheim ヴァルター: Richard Cassilly ダーヴィッド: Gerhard Unger エーファ: Arlene Saunders 指揮: Leopold Ludwig ハンブルク国立歌劇場@ドラマ仕立て ![]() / unitel 00440 073 4160 267分 (注意:上記リンクにはリージョン1(北米向け)って書いてあります。手元のがリージョン0(WorldWide)なのでたぶん大丈夫とは思いますが…) 1984年のバイロイトの舞台のライブ。dtsあり。原語を含めた多言語字幕あるけど、日本語なし。 一見オーソドックスなのですが、Wolfgang Wagner演出なので、細かいところでト書きと違うことをやってるみたい。まだ第3幕第5場しか観ていませんが…その時点での感想。 …ベックメッサー上手すぎ(伝説のヘルマン・プライです)!!早口でザックスをののしるところまではっきりとドイツリートのようです! 対するヴァルターのジークフリート・イェルザレムがまるで「ジークフリート」(この方が(名前以外で)特にはまり役、とは思っていませんが)を歌うような勢い(若干乱暴?)で当選歌を歌うので、自分が民衆にいたらどっちが「so hold」で賞にふさわしいのかちょっと迷っちゃうかも…。 ドイツ語の歌詞が変だ、ってわからなかったらマジでベックメッサー上手いですもん。 流石バイロイト、の物量投入で第3幕第5場の舞台は人で溢れかえり、舞台の床が抜けないか心配になるくらい。その分、「ドイツの芸術」たる合唱は十分なボリュームで楽しめます。 ハンス・ザックス: Bernd Weikl ベックメッサー: Hermann Prey ヴァルター: Siegfried Jerusalem ダーヴィッド: Graham Clark エーファ: Mari Anne Häggander 指揮: Horst Stein バイロイト祝祭歌劇場@1984年ライヴ もう1枚はアマゾンでリンクが発見できませんでしたが、EMI Classicsから出ているオランダ産のディスク。 DVB 5 99736 9 267分(もちろん2枚ディスク) dtsあり。原語を含めた多言語字幕あるけど、日本語なし。 収録年月は書いてありませんが、リリースは2004年です。 こちらもまだ第3幕第5場しか観ていませんが…その時点での感想。 まず、演出(Nikolaus Lehnhoff)がかなり現代寄り。民衆は男女とも白シャツ、マイスター(+ヴァルター)は黒服で、エーファが純白のウェディングドレス。民衆は山台に(途中までは)座ったまま、代わりに奇怪な格好のバレエ団がお祭り騒ぎを表す演出。残念ながら「ヤギ皮をかぶった仕立屋」ズバリはいませんが、それに近い格好は何種類かあり。 合唱があまり多くないため、オケやソリストに対してちょっと軽すぎか。でも今回のオンステ人数この位なのよねぇ…(汗) 特にアルトが弱くて、泣き所の「『静粛に』って言う必要もない」ってパートソロが蚊の鳴くような声(…涙) まぁ、「動かない合唱団」でどこまで演技をやるか、の勉強には非常に良いと思います。 #って、今回は「演奏会形式」なはずなのですが… ハンス・ザックスの存在感は流石ホセ・ファン・ダム!ヴァルターは…歌は非常に良いのですが、おヒゲの姿が「石を持つ、ゴリアテを倒した青年ダビデ像」よりは「竪琴を持ったダビデ王の絵」に近いおっさんくささで…(この表現は第1幕コラール後の一目ぼれエーファのセリフ参照) ハンス・ザックス: José Van Dam ベックメッサー: Michael Volle ヴァルター: Peter Seiffert ダーヴィッド: Christoph Strehl エーファ: Petra-Maria Schnitzer 指揮: Franz Welser-Möst @チューリッヒ歌劇場、収録年記載なし 手元にこれだけあって、恐らく一番メジャーなメト版を持っていないのが面白いところ(レヴァイン好きなのに)。 全部を観きるのは厳しいでしょうが、いろんな発見をして作品理解を深めたいところです。 ▲
by cantotanto
| 2007-05-29 23:21
| オペラ
![]() できるだけすすけて、でもお花で着飾って、きつい原色じゃなくって、スカート(これ自体普段履かないんだよ~~~)という条件(詳細は上記リンクを)。 こいつでOKだったら、衣装代は「500円+980円+借り物」で済みます。 明日のセンセイ&周囲の反応が楽しみ(?)です。 が、それ以前にこの格好で電車に乗って、あわよくばセール中のDisk Union(もちろんクラ館)に寄っても大丈夫なのか、そっちの方が心配デス。 #着替え、用意しておこうかなぁ…(チキン)。 ▲
by cantotanto
| 2007-05-26 18:42
| オペラ
来月オンステ予定の「マイスタージンガー」、演奏会形式のはずですが、I守師匠の頭の中にはかなり「本物造り」がいろいろ渦巻かれているようでして…。
・ 衣装は通常の合唱団の「白ブラウス、黒ロングスカート」じゃない形で。 という宣言は大分前にされていたのですが、肝心のドレスコードの発表が先日されました。 ・ 当時の「街の庶民」っぽい服装で… ・ 白はエーファに、黒はベックメッサーあたりに取っておきたいので、なし。 ・ あまり濃い青とか、きつい赤(曰く、カルメンならともかく…と。)とかも、なし。 ・ 原色を避けて、できるだけすすけた感じ、というか、着古した感じ歓迎。 ・ 靴も是非履き古した感じで、ぴかぴかはNG。 …む、難しいですよ…。 用意できる人は、次回のオケ合わせの時に着て来てみてください、ということですが…。 引越し荷物(おいおい)から、普段着なさそうな仕舞い込み物をあれこれ探したけど、どうも合わない。 思い当たる服がいくつかあるのに、見つからない。普段着ないラインだけに引越し時にずいぶん処分したからなぁ…。 #淡い黄色で花柄のブラウス、が使えるかもしれないけどピカピカだしなぁ…。 夕方のお買い物時に、「2着で1000円均一」のインドものいろんな色の花柄しわしわスカートと、「セール品につき980円」のすすけたピンク色小花カットソーを買ってみました。 #靴はベージュバックスキンの古ショートブーツで決定。6月に季節はずれだけど。 あとは地元団のアルトパトリ様から先日お持ちだった黄色いショールをお借りして、合うかどうか見る、と。 着てみると…上記ドレスコードは満たしているし、「お花もいっぱい、リボンもいっぱい、皆が着飾るヨハネ祭!(←はまた曲紹介とともにご説明しますが…)」らしい感じではあるのですが…。 自分がこの格好で電車に乗ってる状況がイメージできないっっっ! えっと、練習会場のトイレで着替えてもよいですか? #って、イナカから出てきた女子高生じゃあるまいし…(苦笑) ちょっと迷いましたが、あまりにイメージに合わないので画像アップはご勘弁を、デス。 まずはダンナが帰宅したら率直な意見を聞いてみます。 で、帰宅後ダンナ曰く… ▲
by cantotanto
| 2007-05-24 23:28
| オペラ
いろいろあってブログから遠のき気味、申し訳ないです。
まぁ落ち着いては来たのですが。 数日前のネタではあるのですが、ツッコまないのはあまりに惜しいのでこちらでご披露。 深夜にTVで放送していたフィギュアスケートの国際大会で、日本人女性とアメリカ人男性のペアがUSA代表で出場していました。 #結婚されているのか、それともペア2人の国籍が違う場合の措置なのかわからないけど、番組では「もう1人の日本代表」と冠して紹介されていました。 登録上の曲名は字幕では「Puccini: Selection」、日本人の解説でも「曲はプッチーニのセレクションです」と言っていたのですが… ここぞという決めシーンは、「蝶々夫人」から美味しい曲の数々が抜粋。 氷上で絡むように踊るのは、日本人の女性とアメリカ人の男性。 ………!! この状況に掛けてるのか! 残念ながらテレビの解説ではひとっことも触れられていませんでした。 登録上の曲名に「蝶々夫人」って書いてれば絶対に準備してると思うんだけどなぁ。こういう粋なはからいの解説。 ちなみに、荒川静香のトゥーランドット「Nessun dorma」を例に出すまでもなく、フィギュアスケートの選曲ってオペラの曲、多いですよねぇ(最近更に増えた??)。 「言葉の表現が入らないようにヴォーカル入りの曲禁止」という規定を逆手にとって、「誰もが知っているヴォーカル曲」のインストルメンタル版で言葉と情景のイメージを乗せる、という戦略でしょうか。 ▲
by cantotanto
| 2007-02-21 01:01
| オペラ
年明けのオペラガラコンサートのバックコーラスの練習に1回出たら、頭の中をしょっちゅうイナバウワーの荒川静香がぐるぐるするようになってしまいました。
そう、プッチーニのオペラ、Turandotの…というよりも、とにかく金メダルのBGMとなった、Nessun dorma(誰も寝てはならない)。 今年の頭の話題だったのに流行語大賞を取れる、ってのもなかなかのパワーではないかと。 この曲、合唱ってあったっけ?って思っていたら、盛り上がるひとつ手前で陰女声がユニゾン(SAオクターブ)で主旋律を歌う箇所があったんですね。 ちょうど、イナバウワーな映像と重なる(ような気がする)旋律デス。 恐らくこの症状は、年明け来月半ばの本番まで続くことでしょう(苦笑) ▲
by cantotanto
| 2006-12-28 19:13
| オペラ
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